本記事では、09/17にリリースされたiOS14の新機能「充電音の変更」の設定方法について解説していきます。
充電音というと今までは、「ポーン」という標準の音しか設定できませんでした。
しかし、iOS14では標準の音以外を設定することができるようになりました。
「充電音なんて別にどうでもいいよ・・・」
と、思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、設定してみると以外と個性がでて楽しい機能ですよ!
ウィジェットなどと組み合わせて、ご自身のiPhoneをより個性豊かなiPhoneにしてみませんか?
【本記事の内容】・充電音を変更する手順・充電音変更時の注意事項・充電音が再生されない時の対処法
本日も記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
1bulogの管理人「1buk1」
本日は、iPhone歴10年の私がiOS14に追加された新機能「充電音の変更」について解説していきます。
手順は少し多いですが、難しい操作ではありません。
安心してください。
1、iOS14の新機能として追加された「充電音の変更」
今回追加された「充電音の変更」は、iOS14の新機能です。
他にもiOS14では、新機能が追加されておりiPhoneを自分好みにできる設定が数多くあります。
iOS14で追加された新機能とは・・・
- 自分好みに設定できるウィジェット
- PinP(ピクチャ・イン・ピクチャ)
- アプリをカテゴリー別に自動で分類分け
などなど・・・多くの新機能が追加されています。
特に上記であげた3つは、多くのiPhoneユーザーが待ち望んだ機能ではないでしょうか。
「自分好みに設定できるウィジェット」は、ホーム画面に追加できるようになりました。
今までは決まった場所でしか使えなかったウィジェットが、自分の好きな場所におくことでアクセスしやすくなり利便性が向上してます。
アンドロイドの強みだったところをiPhoneも取り入れて、より一層iPhoneの優位性があがった機能の1つなのではないでしょうか。
iOSのアップデートには今後も期待していきたいところです。
2、充電音の変更に必要な事前の準備
さて、本題の「充電音の変更」についてお話を進めていきます。
手順をご紹介する前に必要なものをご説明していきます。
事前に準備するもの
- iOS14にアップデート済みのiPhone
- 充電音に設定する音源(動画でも可)
- アプリ「ショートカット」 ←通常は標準でインストールされています。
- iPhone用の充電機器(設定確認用)
iOS14にアップデートしたiPhone
機能がiOS14の新機能である以上は必須です。
OSをバージョンアップする際は、必ずバックアップを取得してから実施するようにしてください。
▼バックアップの取得方法▼
iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法
私個人の記事でも、おすすめのバックアップ方法をご紹介しています。
ご参考になれば幸いです。
充電音に設定する音源(動画)
充電音の音源は、ご自分で好きな音楽(音声)を設定できます。
こちらは、ご自身の責任でお好きな音源をご用意いただければ結構です。
著作権などがありますので、取り扱いには十分注意して音源の選択をおこなってください。
後ほどご説明しますが、だいたい2〜3秒くらいの音源がちょうどいい感じです。
アプリ「ショートカット」
デフォルト(初期時)に自動でインストールされています。
「どこにしまったかわからない!!」という方は事前に保存場所を確認しておきましょう。
iPhone用充電器
設定完了後に動作確認をおこなうのに使用します。
Lightningケーブル、おくだけ充電器でも結構です。
iPhoneが充電できるものを用意してください。
3、作業手順
少し長い作業手順ですが、複雑な手順はございませんのでご安心ください。
それでは、作業手順のご説明にはいっていきます。
音源となる動画を作成しよう。
音源になる動画を作成(撮影)するか、音源をダウンロードしてください。
音源は、iPhoneのカメラ機能を使っていただいても結構です。
お好きな音源をカメラで録音してカメラロールに保存してください。
他の方法としては、「画面収録」機能を利用する方法です。
お気に入りの動画・音楽を流した状態で、「画面収録」をおこなうと手軽にiPhone内に動画として保存することができます。
「画面収録」を行う上で、私がおすすめするのは「TikTok」です。
充電音用の音源を公開してくれている人もいます。
ぜひ、探してみてください。
作成する動画は、2〜3秒くらいの長さがベストです。
長くても再生できないわけではありませんが、少しくどい充電音になってしまいます(笑)
まとめ「音源となる動画を作成しよう。」・音源は、「撮影(録画)」するか「画面収録」で保存する・「画面収録」におすすめなのは、「TikTok」・動画は、2〜3秒がベスト。(長すぎると、くどくなるから)
画面収録の手順
- 「設定」アプリを開きます。
- 「設定」アプリ内の「コントロールセンター」をタップ。
- 「コントロールのカスタマイズ」へ進みます。
- 「コントロールのカスタマイズ」の下の方に「画面収録」とあります。「+」をタップします。
ホーム画面に戻って画像のアイコンが表示されていたら完了です。
以降は、「画面録画」したい画面でコントロールセンターを立ち上げ「画面録画のアイコン」をタップします。
カウントダウンが「3・2・1」と始まったのち、画面録画が開始されます。
終了は、左上の部分をタップすれば終了します。
画面録画の動画データは「写真」アプリに保存されます。
動画ファイルをショートカットフォルダに保存しよう
「撮影」もしくは「画面収録」した動画を「所定のフォルダ」に移します。
「所定のフォルダ」から音源が、再生されるような設定になります。
ショートカットフォルダへの移し方
- カメラロールから音源にしたい動画を選択します。
- 動画を選択したら、左下の「共有」ボタンをタップします。
- 共有方法の一覧が表示されますので、「ファイルに保存」を選択します。
- 「ファイルに保存」を選択すると、保存先のファイル一覧が表示されます。
- 保存先の中から「shortcuts」フォルダを選択して、右上の「保存」を選択します。
次は、「shortcuts」フォルダに保存されたファイルを確認して、ファイル名をコピーします。
コピー方法は・・・
- 「ファイル」アプリを開きます。
- 「ファイル」アプリを開いたら、「shortcuts」フォルダに入ります。
- 「shortcuts」フォルダ内に先ほど保存したファイル(音源になるファイル)を長押しします。
- 長押しするとメニューのような一覧が表示されます。(下の画像・左側写真)
- 「情報」をタップします。
- 「情報」が開いたら、「ファイル名」のところを長押しして「コピー」を選択します。
コピーした「ファイル名」は次の項目、「オートメーションを作成しよう(ショートカットアプリ)」で使用します。
それまで、他のデータをコピーしないように注意してください。
オートメーションを作成しよう(ショートカットアプリ)
ショートカットフォルダに保存した音源は、ショートカットアプリの「オートメーション」機能を利用して「充電したら再生する」という設定をして再生させます。
オートメーション作成の手順
- 「ショートカット」アプリを開きます。
- ショートカットアプリを開いたら「オートメーション」のをタップします。
- 「個人用オートメーション」をタップします。
- 一番したまでスクロールして、「充電器」をタップします。
- 「充電されている」にチェックマークが入っているのを確認してください。
- 確認ができたら、右上の「次へ」をタップします。
- 「アクションを追加」をタップします。
- 検索窓に「ファイル」と入力して、「ファイルを取得」をタップします。
- 「書類ピッカー表示」を「オフ」に切り替えます。
- 「ファイルパス」の項目にさきほどコピーしたファイル名を貼り付けます。
- 「+」ボタンを押します。
- 検索窓に「メディア」と入力して、「メディアをエンコード」をタップします。
- 「表示を増やす」をタップします。
- 「オーディオのみ」をオンにします。
- 「+」ボタンをタップします。
- 検索窓に「サウンド」と入力して、「サウンドを再生」をタップします。
- 「サウンドを再生」がアクションとして追加されたら、「次へ」をタップします。
- 実行の前に尋ねるを「オフ」にします。
- 再度確認されますので(スクショ右側)、「尋ねない」をタップします。
- 「完了」をタップして、設定を完了させます。
オートメーションの画面に設定したオートメーションが追加されたら設定完了です!
動作を確認しよう
長かった設定もこれで終わりです。
設定したオートメーションが、作動するか確認しましょう。
確認方法は簡単です。
充電器(有線・非接触どちらでも)に接続してみましょう。
充電した際に設定した音源が、再生されたら成功です。
このとき、iPhoneは「マナーモード」に設定してください。
「マナーモード」をオフのまま再生すると「ポーン」という標準の音も再生されてしまいます。
その場合、設定した音源によっては標準の音と被ってしまい正確な動作確認ができないこともあります。
4、充電器を外したときにも音源を再生することができる。
今回設定した「充電音」の変更は、充電器に接続したときだけに有効ではありません。
充電器から外したときも有効にすることが可能です。
設定は、とても簡単でオートメーション機能の「接続解除されている」にチェックを入れるだけです。
これで、充電器から外した時も音源を再生することができます。
「いつ使うんだよ・・・」と聞こえてきそうですが、充電器の接触が悪くて
「え?!充電されてないじゃん」なんてことありませんか?
私は「非接触型充電(Qi)」を愛用しているのですが、なにかの衝撃で充電から外れているときがあります。
そんなとき、「お知らせ機能」として使ったら「充電できてない!」を防止できる便利な機能ではないでしょうか。
充電器から外れたときに音源を再生する方法
- 「ショートカット」アプリの「オートメーション」を開きます。
- オートメーションの中にある、さきほど設定した「iPhone」が電源に接続したとき」をタップします。
- 「いつ」の項目の「iPhoneが電源に接続したとき」をタップします。
- 「接続解除されている」にチェックを入れます。
- 右上の「戻る」で前の画面に戻ります。
- 「完了」をタップして設定を完了させます。
5、充電音の設定をもとに戻したい時
充電音は、オートメーションが有効になっている間ずっと機能し続けます。
「充電音の設定をもとに戻したい時」はオートメーションをオフにしてあげましょう。
オートメーションをオフにする方法
- 「ショートカット」アプリを開きます。
- 「オートメーション」のタブを選択します。
- 「iPhoneが電源に接続したとき(または接続解除されたとき)」をタップします。
- 「このオートメーションを有効」をオフにします。
- 「完了」をタップして設定を完了します。
6、注意事項
標準の音「ポーン」という音は消えていない。
充電音を変更といっていますが、正確には「ポーン」という標準の音はiPhone内に生きています。
マナーモードにしない限り、「ポーン → 設定した音源」の順番で再生されてしまいます。
完全に音源が変更される設定ではないことをご理解ください。
「マナーモード」「おやすみモード」でも音源が再生されてしまう。
公共の場所など、自宅以外で充電する場合は十分注意してください。
「マナーモード」や「おやすみモード」にしていても音源は再生されます。
不要な場合は、「オートメーション」自体をオフにして音源が再生されないように設定を変更しましょう。
再生音量は本体の音量に左右される。
本体の音量には注意してください。「動画をみたあと」「音楽を再生したあと」などは特にです。
本体音量によって再生される音量がかわりますので、爆音で流れてしまう場合があります。
本体の音量をあげた後は、意識して音量を下げるようにしましょう。
7、オートメーションが機能しないときの対処法
別の方法を試してみる
実は、少し手順が増えますが別の方法もあります。
うまく機能しない方は、一度こちらを試してみてください。
(画面右側の目次「8、別の方法をためしてみる」を参照)
iOSの不具合
iOSの不具合が考えられます。少し手間ですが、iPhoneを初期化してiOSを再インストールしましょう。
「充電音の設定」以外にも悪影響を及ばすことがあります。
不具合を感じた場合は、めんどくさがらずに再インストールすることをおすすめします。
▼iOSを再インストールする方法▼
iPhone、iPad、iPod を工場出荷時の状態に戻す (初期化する)
iPhone本体の故障
本体が故障している可能性もでてきます。
しかし、焦らずにAppleサポートに連絡してiPhoneの診断をしてもらいましょう。
iPhone本体の故障を疑うのは、最終手段です。
- 別の方法を試してみる。
- iOSの不具合
の2点を確認して改善されない場合に行ってみてください。
▼正規修理を受ける方法▼
iPhone の修理サービス
8、別の方法を試してみる。
ショートカットフォルダに保存する方法がうまくいかない方は、試してみてください。
手順は・・・
- 音源(動画ファイル)を変換(エンコード)しよう。
- 音源再生用のショートカットを作成しよう。
- オートメーションを作成しよう。
と、いった感じです。
最初の方法でうまく行かなたった方は、iCloudのフォルダから音源データをうまく読み込めなてない可能性があります。
今回の方法であれば、すべてiPhone 内で完結しますので「フォルダからデータが読み込めない」といった不具合は防ぐことが可能です。
音源(動画ファイル)を変換(エンコード)しよう。
- 「ショートカット」アプリを開きます。
- 「すべてのショートカット」を開きます。
- 「新規ショートカット」を作成します。(画像右内、右上の「+」をタップする)
- 「アクションを追加」をタップ
- 検索窓に「ビデオ」と入力します。
- 表示された検索結果の中から「最新のビデオを取得」をタップします。
- 新規ショートカットの中に「最新のビデオを取得」が追加されます。
- 「+」ボタンをタップします。
- 検索窓に「メディア」と入力します。
- 表示された検索結果の中から「メディアをエンコード」をタップします。
- 新規ショートカットに「メディアをエンコード」が追加されます。
- 「メディアのエンコード」の中に「表示を増やす」とあるのでタップします。
- 「オーディオのみ」をオンにします。
- 「+」をタップします。
- 検索窓に「base」と入力します。
- 表示された検索結果の中から「base64エンコード」をタップします。
- 新規ショートカットに「base64エンコード」が追加されます。
- 右下の「再生ボタン」をタップします。
- 表示されたコード(文章みたいのもの)のところの「共有ボタン」をタップします。
- 「コピー」します。
- 次へをタップします。
- ショートカット名を入力して完了をタップします。(ショートカット名はなんでもOKです。)
音源再生用のショートカットを作成しよう。
- 「すべてのショートカット」を開きます。
- 右上の「+」ボタンをタップします。
- 新規ショートカット内の「アクションを追加」をタップします。
- 検索窓に「テキスト」と入力します。
- 表示された検索結果の中から「テキスト」を選択します。
- 新規ショートカットに「テキスト」が追加されれます。
- 追加された「テキスト」にさきほどコピーしたデータを貼り付けます。
- 「+」をタップします。
- 検索窓に「base」と入力します。
- 表示された検索結果の中から「base64エンコード」をタップします。
- 新規ショートカットに「base64エンコード」が追加されます。
- 追加された「base64エンコード」内の「エンコード」をタップします。
- 表示された「モード」(下の画像左)の中から「デコード」をタップします。
- 新規ショートカット内の「+」をタップします。
- 検索窓に「サウンド」と入力します。
- 表示された検索結果の中から「サウンドを再生」をタップします。
- 新規ショートカットの中に「サウンドを再生」が追加されます。
- 「次へ」をタップします。(下の画像左のような構成になったのを確認してください。)
- ショートカット名を変更します。(ショートカット名はなんでもOK)
- 「完了」をタップして設定を完了させます。
オートメーションを作成しよう。
- 「ショートカット」アプリを開きます。
- 「オートメーション」をタップします。
- オートメーション一覧が表示されたら右上の「+」をタップします。
- 「個人用オートメーション」をタップします。
- 一番したまでスクロールして、「充電器」を選択します。
- 「接続されている」にチェックが入っているのを確認します。
- 「次へ」をタップします。
- 「アクションを追加」をタップします。
- 「App」をタップします。
- 「ショートカット」をタップします。
- 「ショートカットを実行」をタップします。
- アクションに「ショートカットを実行」が追加されます。
- 「ショートカットを実行」内の「ショートカット」をタップします。
- 「音源再生用のショートカットを作成しよう。」で作成したショートカットを選択します。
- 「次へ」をタップします。
- 「実行前に尋ねる」をオフにします。
- 「実行前に尋ねないようにしますか?」と再度確認されますので、「尋ねない」を選択します。
- 「完了」タップして設定を完了します。
あとは、充電器に接続して動作確認をしてみてください。
設定した音源が再生されれば、設定は完了です。
以上が、動画ファイルを変換(エンコード)して行う方法です。
音源を変換(エンコード)して設定する方法は、おすすめしません。
ただでさえ、ショートカットを作成するまでの手順が多く、失敗した場合のやりなおしなどの手間も多く発生するからです。
動画をショートカットフォルダに保存する方法、ができない時の最終手段にしていただければと。